今日はついに、ワハーン回廊と呼ばれているエリアを離れる日!
この3日間見続けて来た、アフガニスタン&パキスタンの山々ともついにお別れ。
荒々しくてカッコ良い秘境の景色たちを、峠に向かう最終地点にて名残惜しく撮影し続ける一行。
小さな川を隔てた向こうは、“危険”って言われてるアフガニスタン。俺らの友人ハンがこれから行くアフガニスタン、徒歩旅のフランス人が通ってきたというアフガニスタン、テレビで見るアフガニスタン、目の前に広がるアフガニスタン。
同じパミール人なのに、属する国が違うから暮らし方が全然違う。なんだかいつでも寂しげな雰囲気のある地域だったよね。
ミリタリーポストでチェックを受けた後、標高4,000mを越えるべくぐんぐん登っていきます!
途中、この壮大な道を切り開いたであろうレトロな機械を発見して、一同こぞって撮影会開始。
毎回毎回、「こいつら撮影会を何分やるんだろうなぁ〜」って運転手さんも呆れ始める頃に、ひとしきりの撮影を終えて満足する一同。
寒…湖凍ってる…
え、ここでトレッキングするの?
またしてもロンプラを読んでいたトーマス、絶景撮影ポイントがここらの山にあるらしく、そこにどうしても行きたいらしい。結構な天候の中話し合いの結果、トーマスと俺はトレッキングへ、女性陣は湖の方へ散策に向かうことに。
小一時間くらい登った山からの景色はこんな感じ。ここで標高4,500mくらい。
距離はそんなにないんだけど、なんせ高所だから息が詰まるし、陽が陰ったら気温がガクッと下がって寒い。
でもこの小さな頂では満足がいかないトーマス、更に上を目指すとおっしゃる。短パンで登ってきてしまった俺は、ここで瞑想なぞしてのんびり待つことに。
一方女性陣は、岩やら氷やら植物やら、色んな発見をしてて楽しい時間を過ごしてたみたい。
その後、待てど待てど全然下りて来ないトーマス。
登山経験も体力もそんなにない人だったので、だんだんとあらぬ心配をし始めるみんな。酸素が薄くて気温も低い、待ち続けるには辛いコンディションでもある。
実際、高所の気圧と連日の野菜不足のためキタさんはかなりしんどい状態が続いてるし。。。
結局待つこと2時間ほど、まったく悪びれもせずにしれーっと帰ってきたトーマス。
まぁね、旅だし一生に一回しか来られない場所だろうし、お互いしたいことをするのが前提なんだけどさ。モヤモヤした若干重〜い雰囲気の車で走ること1時間くらいで、今日の目的地、ブルンクル湖のほとりの集落に到着!
おそらく1軒だけであろうHOMESTAYに行き、お泊まりの値段交渉。シャワーの有無で10ドルか15ドルか変わる、みたいな話の中、日本人3人はシャワー抜きを、トーマスはシャワー付きを希望。
彼曰く『先進国から来てお金持ちな俺らは、旅先では現地の人たちのためにもっとお金を払うべき』らしい。けれども俺らはお金を少しでも節約しなきゃならないし、その理屈もよくわからないからシャワー無しで泊まりたい。
けどなぜだかたくさん払いたいと譲らないトーマス。
山での周りへの配慮のなさすぎた一件もあり、この先進国から来たと言うおっさんに俺がカチンと来てしまい、結果はみんなシャワー無しで泊まることになりました。
正解はない話だと思うんだけど、持ってんだからお金あげればいいじゃんって言うのは違うと直感が言う。その意見になる前提がこの世界の歪みを生んでるのであれば、その前提に立ったままの行動をしちゃダメでしょ。
綺麗なブルンクル湖の近くに20軒くらい家があって、人と牛とヤクと犬と、静かに暮らしてるなんかかわいらしいところ。子供達も元気そうに走り回ってて、散歩してるだけで楽しい村。結構寒かったけど。。
けど実際、この集落から湖まで、近いって言っても実際歩いたら15分くらいかかるんだよね。
なんでもっと湖の近くに集落作らなかったのかなぁって思ってたけど、温暖化の影響で万年雪が溶けて、湖がどんどん小さくなってるらしい。
知らなかった…。
これを知ってて訪れてたとして、それでもお金を払うことはなんか違うと感じたとして、俺らにできることはなんだったんだろ?
もっともっと、広い世界を見るのだ。
そう思った、ワハーン回廊4日目でした!
ワハーン回廊のブログたち
・ホーローグで仲間探し!え、もう出発??(ワハーン回廊1日目)
・タジキスタンでガチ温泉に入れるなんて(ワハーン回廊2日目)
・中央アジアでプチピラミッド??(ワハーン回廊3日目)
・標高4,000m越の道を通って、アフガニスタンとお別れの日(ワハーン回廊4日目)
・ついに最終日!(ワハーン回廊5日目)
ブログランキングに参加してます♪他の旅人さんブログも覗いてみてくださいϵ( ‘Θ’ )϶