月の谷のあと、旅人としての背筋を伸ばされる、そんな衝撃的な出会いがありまして。
「カラマの駅で貴重品一式盗られちゃって。。。」
細くて小さくて、ひとり旅大丈夫?ってきっと誰もが思うような感じの女性が話しかけて来てくれて。
メールやらfacebookやら、今後予約してあるはずの宿の情報やら場所やら、届け出ていた警察からの返信やら、アメリカビザのことやら何やらかんやら。ひろみさんと3人で、寄ってたかって助けてあげる会。
ひと段落して、旅のことを聞いてみると、
『テント担いだ歩き旅に憧れて旅に出てるんです』って。
- ハバナから4日間100kmただ歩いた
- リマの桜子に歩き旅の人の写真を見に行く
- 月の谷も歩いて行った
- アマゾンの村の長に頼んで5日間ジャングル生活
アマゾンのジャングル生活では、
「猿とか蛙とか捕まえて来てくれて、それを食べてました」「いくらがいいかわからないから村の人に計算してもらって、その値段で生活させてもらったんです」「村長さんと、あとひと家族まるまる付いて来てくれて」
むっちゃ逞しい旅されてる方????
すっっっっっごいことをしてるんだけど、全然すごくなさそうにと言うか、すごく謙遜して語るんだよね、彼女。
「もっとすごい旅人さん沢山いますから」
って。
ネットに載ってる前人の旅をトレースして、写真と同じ景色を見に行って、“自分の旅”がない人が多い中、久しぶりの衝撃的な旅人との出会い!!
それでいて、
「バスステーションってこっちですよね?」
って見事に180度逆を指して出て行こうとした彼女(貴重品全部なくて紙の地図だったってのもある)を、バスステーションまで送って言った嫁曰く、
「その場が、あの子は何とか助けてあげなきゃって空気になる。」
確かに俺らも、最初トラブルに遭ったって聞いたとき、余計なお世話かもしれないくらいに助け舟出しまくってたもんな。
彼女が去ってから、しばらく痺れてた気がする。
俺らも“自分たちの旅”をきちんと出来てるか見直さなきゃ。
情報少ないルートを好んで選んでたりはするけれども、彼女ほどの強さは持ててないよね。
そんで何より、自分たちの旅を誇っていないか見直さないと。旅の内容は誇ったり比べたりするもんじゃなくて、やっぱり答えは自分の中にしかないもんね。
大事なんだけど、この便利な世の中だとつい忘れちゃいがちなことを思い出させてもらえた出会いに感謝!!