2017.7.14.
オスマン帝国の、『柔らかい専制』『公用語のない国家』っていうあたりにすっかりツボを抑えられてしまったyuです。歴史は勝者が作ってるんですね。
さ、今日も元オスマン領の旅、スタートです!
全部数えても1,000も窓ないだろうと、腹いせにいっその事数えてやろうかとも思ったベラトを後に、本日向かうはオフリド湖のほとりのオフリドって町!
アルバニア→マケドニア。
何回やっても、国境越えってわくわくするよね。
気合を入れて朝っぱらから移動し始めてみたものの、45分毎に出ていると聞いていたバスが、なぜか1時間45分後までないらしくバスステーションで待ちぼうけ。
キルギスで、早朝にキタさんと別れてから2時間マルシュに待ちぼうけくらってカザフ国境を目指した日(ブログはこちら)がフラッシュバック。
しかも乗り物までキルギスとおんなじようなバン。
これに揺られることだいたい2時間、ひとまずエルバサンっていう村に到着。なんだろこの随所に感じるバルカン半島の中央アジア感。
ここから国境越えるにはどうしたらいいのか地元の人たちに聞いてみると、みんな口を揃えて『ポグラデックに行け』と。
ポグラデック、初耳です。
事前に調べていた情報は、緑のルートでオフリド湖の上の方を通って行く長距離バスorシェアタクシー。ローカルの人たちが言うには、湖の下の町を経由するローカルバス。
そりゃあローカルに倣え、でしょ。
知らん町の名前聞くと、急に旅っぽくなってくる不思議。
みんなに言われたとこで、オフリド方面に行くという地元の人と一緒にバスを待っていたら、何やらやって来た黒光りするメルセデスベンツのバン。
行き先ボードもないし明らかにバスではないんだけど、地元の人もみんな乗るしとりあえず乗車。
結構な山道を、バンバン追い越ししながら登ってく。
オフリド湖周辺では、マスが名産なんだって。
さぞ湖も川も綺麗なんだろうね。
トルコあたりではサバサンドっていうものがあるみたいだし、旧ユーゴ圏では蕎麦の実を料理に使う文化があるみたいだし、勝手に「日本のカルチャーは超オリジナルだぜ!」なんて思っていた自分がちっぽけになっていく。
ポグラデック着。
高級シェアタクシーは有り金全部(700円くらい)渡しても足りなかったんだけど、”有り金全部渡した”ということでなんとか許してもらい、これからどうするかを検討。
旦「時間も時間だし、今日はこの辺でテントだな」
嫁「こんなリゾート地で?やだよ〜」
旦「え、宿代も浮くしアルバニアだし大丈夫でしょ」
嫁「ここは嫌。宿に入るかキャンプ場にしよ。」
旦「いや、それは宿代もかかっちゃうしつまらん。。」
嫁「けど常識外れだし、ここじゃ熟睡できない」
旦「・・・」
嫁「・・・」
話し合いが平行線をたどった1時間後、『ここら辺なら大丈夫だよ〜!』って地元の人に聞いたあたり、”のちょっと隣”にテントを設営。
折衷案もなさそうだし、もういっそバスに乗ってどっか移動しちゃおうってなったんだけど、もうバスが出てる時間じゃなかったっていうオチ。
結局、今日は国境は越えず。
ひっきりなしに訪れては去って行く地元カップルたちの視線を感じながら、美味しいご飯を作って食後の珈琲。さっきの諍いが尾を引きつつも、いつも通り焚き火を見つめながら夜が更けるのを眺めていると、何やらオフリド湖の向こう側から手漕ぎのボートが、どんぶらこどんぶらことやってくるではありませんか。
「漁船かな?」
「カップルが遊んでんのかな?」
「ジプシーとか?」
多岐にわたる憶測を呼んだ小舟が、俺らのテントの目と鼻の先に上陸。
電話で誰かに連絡。
大きめのカバンを物陰に置く。
そそくさとまた湖へ。
すぐに黒ずくめの車に乗った二人組がカバンを回収して去っていく。
これがこの夜2回。
きっとなんかの密輸出入なんだろうけど、何やってるのかは流石に聞きませんでした。
そういえば、キャンプできそうな場所を教えてくれた兄ちゃんが、『湖畔はドラッグの売買が』って言ってたから、これがそうだったのかも。
思わぬ事態に些細な諍いも吹っ飛んでったけど、身の安全のためには”のちょっと隣”じゃなく正しくローカルの言うことを聞くもんですね。
考えてもない方面でタッチザローカルしてしまったテン泊をへて、マケドニア国境に歩いて向かう夫婦なのでした。
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