2016.2.24.
この立派な駅から宿に向かう、普通に舗装されてる歩道のド真ん中で、路上生活のちっちゃい男の子がうんちしてた。
インドにおける携帯電話普及率は6割、トイレ普及率は4割、らしい。
男の子の生活しているすぐ脇には、
こんなに立派な植民地時代の建物が並んでる。
世界遺産のCST(チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅)の中は、20番線くらいまである鉄道の駅。
よくここでスラムドッグミリオネアのラストシーン撮影できたなぁってちょっと感動しちゃうくらいの、ものすごい人とモノとエネルギー!
この駅を歩いてると、インドの色んな地名のアナウンス聞こえてくる。そしてそれに乗り込む旅人を見てると、ついつい長時間列車旅に出たくなる。
次はどっかから長距離鉄道に乗ってここまでたどり着きたいな。
ムンバイの街は、駅舎と同じ時代に建てられた植民地時代の建物がずらり。
その建物を活かして作られたホテル・ファストフード・服屋・本屋などなどが、どれもきちんと調和して落ち着いた、すごく感じの良い都会!
物価は高いけど、西洋文化の入った都市ってやっぱりなんだかんだでちょっと落ち着く。
そのすぐ脇では、スナック・ベルト・靴磨きなどなどいつものインドらしい露店が他の街と変わらず並ぶ。
目新しかったのはこんな営業形態の古本屋!
店主が自分の店の商品を把握してて、一冊興味を示すと関連書籍をレコメンドしてくれるのね。すごい。
写真は撮らなかったけど、その建物と露店の間、ただの歩道の至るところにはそこで生活をしている方々の“家”が。冒頭の男の子も、そんな生活を送る一人。
インフラなんて何もない、けど家族で生きてる。
こんなになんでも混ぜこぜになりながらも成立してる。
成立してるというか、“みんな事情が違って当たり前じゃん?”っていう至極シンプルな共通認識がある気がする。移民難民受け入れ拒否する国だったり、宗教を1つに統一したがる国だったりと、先進国と言われている国がしている事の逆が染み付いてる感じ。
そのパワフルさに揺さぶられた。
(シリアの話だけど)EUが難民受け入れ拒否して、トルコも難民キャンプをシリア内に作ってって、どうなるの?なにがしたいの?シリアの内戦ってもうかれこれ5年くらいでしょ?どこをテロ組織と認定して、どこを支持するかは立場によって違うのはわかるけど、もっとシンプルに守らないといけない人の暮らしがあると思う。
極右と称される発想の人たちがみんながムンバイに来て、ムンバイの光景を通して、人間の底力をあらためて感じて欲しい。
ムンバイに行く機会のある方、Reality tour and travel社のスラムツアーに是非。NGOで、費用の8割がスラムのために使われるそうなので!