湖近くの町、Chile chico(チレチコ)へとやってきた私たち。
ヒッチハイクとトレッキングで疲れ切っていた体を休め、せっせとブログを書いていると(yuは上裸で日焼け中)同じテントサイトにいるおじいちゃんが話しかけてきた!
実はこのおじいちゃん昨日の夜「君たち何か英語の本を持ってないか〜い?」と聞いてきたのでyuが持っていた「Vegitalianism」という本を貸していたのでした笑
本のチョイス笑
しかも、ちょうど興味があったらしく喜んで借りて行とゆー笑
すごいよね笑
そのおじいちゃんとはこちらのボブ
このちょっとシャイそうなボブが深刻な顔して私たちのところへ。
「そのパソコンでフライトのチケットは取れるかい?」
『ん?うん、取れるよ??どうしたの??』
話を聞くと、なんでも息子さんが危ない状態だとブエノスアイレスにいる娘さんから連絡が入ったとのこと。
驚いた私たちは、とりあえずパソコンを貸してあげることに。
この先の予定も全てキャンセルしなくてはいけないので大忙しのボブ。
慣れないPCで色々とやりとりを頑張っている。
電波もめちゃくちゃ良いわけではないので、私たちはとりあえず電子機器を使わず洗濯やら道具の天日干しやらをして様子を見る。
しばらくすると、
「フライト取れた!」って。
よかった。よかった。
ちなみに娘とこれでfacetimeしても良いか?って。
『もちろん!!』
娘さんと話して少し落ち着いてきたボブ。
しかし何もできず、不安そうなので色々とお話をすることに。
ボブはアメリカ人で普段はアメリカに住んでるんだけど、娘のところに遊びに来てそのままバイクで南米を旅してたんだって。
ここまでの道のりでも苦労が多かったようで
気付いたらバイクの荷台から荷物が落ちてしまっていて取りに戻るも全てなくなっていたり。。。
バイクで転倒してメガネがボロボロになってしまったり。。。なんだか話を聞いているだけで泣けてくる( ; ; )
だから、自分の旅はここでおしまいで良いんだって!
納得のいく形ではないかもしれないけど、これが自分の旅だったんだって言ってた。
なんかかっこいい。
私たちもこんなふうに「自分の旅はこれで終わり」って思えるのかな?
そう思えると良いな。
しばらくボブの事や私たちの旅の事などを話し、少し落ち着いたのか買い出しに行くと言ってボブは外出。
ボブが心配だけど、私たちも自分たちのやるべきことをやることに。
そして、実は昨日の午後もう1組出会いが。
ウユニの宿で一度だけ一緒になった龍神さん&くみさんカップル!
まさかの同じキャンプ場笑
ウユニの宿ではそんなにお話できなかったんだけど、龍神さんとyuはお互いにもう一回会いたいな、話したいなと思っていたんだとか笑
同い年で二人ともひげに長髪?(龍神さんはドレッド)
そりゃぁ、仲良くもなるわな笑
昨日一緒に晩酌してすぐに打ち解け、今日もお二人と色々情報交換。
すると、ボブが戻ってきた!
「またPC借りても良いか?娘から連絡があって。」って。
『良いよ!良いよ!!使って!』
しばらくPCを貸して様子を見ていると、なんだかすごく嬉しそう!
なんか良いことあったのかな?息子さん無事だと良いな、と思っていると
ボブが戻ってきて「本当にありがとう。息子が奇跡的に回復して、さっきface timeで話せたんだ!」って。
え?えぇーーーーー?よかったねーーーボブ!!
自分たちのことのように嬉しかった。
詳しくは聞けてなかったんだけど、朝の段階では危篤状態だったはず。
ボブの気持ちを考えるとなんだか泣けてきた。本当によかった。
なんでも試験的な治療を試したらすぐに効いて、意識が回復したんだって!
本当にこんなことがあるんだなぁ。
何事も諦めちゃダメだよね。最後まで戦わないと。
とりあえず、息子さんは回復したけどこのままボブは帰ることにするとのこと。
そうだよね、息子さんとこ行ってあげて。
旅中に自分の家族達に何が起こるかわからない不安。
今まで感じたことがなかったけど、そういうことも起こり得るんだなって気づいた。
私たちもいつまでも旅はできないんだろうな。一瞬一瞬を大事にしていこう。
翌朝、ボブは息子さん娘さんのもとへと帰っていった。
私たちには感謝しきれないと言って、こんなプレゼントまで。
Biolite!
この銀色の部分に木を入れて火をつけると緑のモーターが風を起こして火起こししてくれる優れもの!
風除けにもなるからこの上で料理もできちゃう♪
今このタイプは販売してないようなんだけど、当時は発売から一年ほどでまだまだ持っていた人は少ない貴重な品。
ボブ・・・ありがとう。
家族によろしくね。
さぁ、私たちも動き出さないと。