2016.6.4. By yu
澄み切った空
澄み切った湖
爽快な空気
(もっと詩的な語彙力が欲しい)
ん?牛?
標高4,000mくらいのところで、餌を求めて移動する牛の群れ。
こんな大自然の真ん中が宿になっちゃうのが、テント旅の特権!
(トレッキング1日目と2日目はそちらから)
押し寄せてくる牛の群れと山と湖を見ながら朝食を食べて、前日出会った長期トレイル3人組を見送りにキャンプサイトみたく整備されたところへ赴くことから今日はスタート。
そこにはまた別のガイドさん付きオランダ人ご夫妻がいて、一緒に彼らを見送る。そのままありがたいことに豪華な朝食にお招き頂き、卵・ハム・チーズ・お粥・お茶までご馳走になる。ここまで車で来ていたご夫妻は、この日はさらに上の湖へと向かうそうで。なんてお互いの道中の話をしながら、前日のキャンプで焼けて穴の空いてしまった靴下の話もしていたら、何やら奥様がテントの方へ。なんと、余分に持っていた靴下まで頂けると。しかも、靴下なのに右と左の指定のあるすごいやつ。
まぁ、この状態の靴下履いてたら可哀想になるよね。
いいことずくめで誰に何をどう感謝して返していったらいいのかわからないタジキスタン。うまく日本語にも英語にもならない気持ちを抱えて自分らのベースに戻り、干してた服やらテントやらを片付けて下山準備。
最後の最後に、おそらく7年くらいお世話になってきたであろう靴下を、アラウディン湖のほとりで盛大に供養させてもらい、頂いた靴下に履き替えて出発!
サルボダまで下りは5-6時間って聞いたし、気楽な感じでスタート!
同じ道だけど、下りは下りでやっぱり登ってる時とは違う感覚になるよね。登って来た時のことを思い出しながら、一生に一度しか訪れられないであろう道を感慨深く下る。
気楽に下ってたんだけど、聞いてた時間歩いても麓につくどころか、半分までも到達しない。なんだか嫌な予感。この日に宿まで帰れると思って、余分な食材は全て3人組にあげちゃってたので、ひとまず元気を出そうと取り出す非常食SOYJOY。
食べ終わってよくよく見てみると、賞味期限切れてた。意外と早いのね、期限。いつから持ち歩いてたんだって話もあるけど。あとの食料はナッツだけ。
湧き水を汲めるだけ汲んで、あとはもうひたすら下る!
どんだけ無言で歩いたことか。
途中途中で手ぬぐい濡らして首巻いたり。
ストレッチして疲れをごまかしてみたり。
やっぱり地元の子供達に励まされたり。
歩き始めて9時間くらい。
膝が笑いっぱなしでいよいよやばいよな〜と思っていたとき、一回通り過ぎたジープが止まってくれた。
これまた全く言語通じなかったんだけど乗せてくれて、ワープの如く、15分くらいでサルボダの2kmくらい手前の地点におろしてくれた。
奇跡。ありがと。
最後の最後は、自分らの足でサルボダに到達。写真とか撮ってる余裕もなかったこのジープがなかったら、そして新しい靴下をもらえてなかったら、食料もないままどこかでもう一泊だったな。
もう喋る体力すらままならない状態で宿が視界に入ってきたとき、俺らを見つけた子供達が元気に走って来て出迎えてくれたのはすっごい嬉しかった!
遊んであげる元気残ってなくてごめんね。