2016.4.7. By yu
今日のブログは、是非ともこの曲を聴きながらどうぞ!
宿で仲良くなったタケちゃん夫婦とオールドダッカの散策中、大学の前で怒り狂う学生たちとそれを見守る報道陣に遭遇。何事かと聞いてみると、学生さんが昨夜ここで殺されて、犯人がまだわかっていない、とのこと。
帰ってから調べてみると、少し前から続く、バングラデシュ国内でのイスラム原理主義をネットで批判すると、過激派から殺されてしまう、という事件の関連。
有名ブロガーが、というのは何件かあったけど、今回は学生さん。
Facebookに、原理主義批判を書き込んでたみたいで、その学生さんが、4月6日遅くに大学の前で過激派4人にナタで殴られ殺された。。
「イスラム教徒が多数派の国だから…」
「バングラデシュは今、危ない。」
「旅人も銃殺されてる。」
旅をしてる中で、バングラに関してネガティヴなことはよく聞いてた。
何か起こってからじゃ遅いから、早く抜け出すのが良いって、頭ではすごくわかる。
けど、俺の中に起こってた感情は、危ないから逃げなきゃ、じゃなかった。
いつも優しくしてくれるバングラデシュの人たちが、ごくごく少数の過激派と呼ばれる人たちによって、日常の恐怖や風評被害といった迷惑を被ってる。
好きなものを見るだけ見て、自分の身が危なそうだったら避ける。
なんのために旅に出たんだっけ。
何かひっかかる。
例えば、バングラデシュの観光業が潤って、この国が豊かになったらどうなっていくんだろ?
もし、これからのバングラデシュを担う人たちの心に「ん?過激思想ってなんか変じゃね?だって俺の友達の日本人いい奴だし」って思ってくれる人が1人でも増えたら??
過激派の温床を減らすために、今、バングラデシュにいる俺ができるバングラデシュのための恩返しをしようと、そんな気持ちが自然と生まれてた。
前に9.11を起こした人の息子さんのお話を読んでた影響もかなりあるけど、ちゃんと、心の中で起こった声に耳を傾けられるようになってて良かった。
1人で何ができるんだって、自己満だよねって話だけど、旅に出てから後先考えるのも下手になったし、自分には嘘つきたくない。
バングラデシュ滞在延長を決め、道ですれ違う人には会釈と微笑み、ローカルな人との言語通じないコミュニケーションを増やし、仲良くなればセルフィーっていう、ものすっごくシンプルなことを続けた。
やってみて気付いたけど、一番好きな旅のスタイルだったわ!
俺が動いて何になるかなんて打算するつもりもないけど、一人一人が動けば世界は動く。
I’m starting with the man in the mirror
I’m asking him to change his ways
And no message could have been any clearer
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself and then make a change
Man In The Mirror / Michael Jackson