気付かないうちにやたらと硬くなっていた股関節を解したら、やっと心がイタリアに馴染んで体調も快復してきたyuです。しかし、kickのreunionは胸熱ですな。
魅力的な街スイスのバーゼル(前のブログはこちら)からバスを乗り継ぎイタリアを南下南下南下。
インドかと思うカオスな町ナポリで電車に乗り換え、次に向かったのは…
ナポリの近くの農家!
なんで農家?
将来のために色んな農業の仕方を勉強をしておきたい僕らは、Workawayっていうサイトを使ってボランティアワークできそうなところを探していたのでした。
そんでここは、全てをオーガニックでやっているところ。農家さんの仕事を毎日手伝わせてもらって、その代わり朝昼晩の食事と寝床をタダで提供してもらえるっていうWWOOFみたいなやつね。
WWOOFと違うのは、国別に申請しなくていいのと、手伝える仕事がファームだけじゃないこと!
こうやって雑草を抜いたり、フルーツを樹から採ったり、豚小屋の建築をしたり、畑を耕して馬糞を撒いたり、小麦を挽いて小麦粉作ったり。
ここはイタリアの田舎なので、ほぼみんな英語話せなくてコミュニケーションはなんとなーくなんだけど、言語が違ってもちゃんと伝わってくることを教えてもらいながら、結構しんどい中楽しく農作業のお勉強。
10年くらい前、現亭主のciroさんと11人の仲間たちが、週末だけナポリから通いながら家を作り上げて、周りの土地を少しずつ耕しながら始めたらしいこのファーム。
煉瓦とか壁とか、壁に描いてる絵とか置いてる民族楽器とかから、当時のみんなの思想とか熱量が伝わってくる、なんかスピリチュアルなパワースポットみたいな家。そこで寝泊まりして手伝うって、なんかその輪に入ってるみたいな不思議な感覚。
10年の間にみんな段々辞めてっちゃって、今はciroさんが家族と一緒にそれを全て受け継いでやってるから、手が足りないところはこうしてボランティアを受け入れてやってる。
昔、12人が1つずつプロジェクトを持って始めたから、土地も広いしいる動物も多いし植わってる植物の種類も多いのなんのって。
眺めのいい緩やか〜な山の斜面に、載せきれないほどの農作物と動物たち。
トマト・バジル・チリとか並ばれちゃうと、もうピザかパスタしか想像できないよね。畑からイタリアの食卓そのもの。
ケミカルなものを使わずにやるってやっぱり大変だけど、けど出荷されてく野菜はどれも綺麗で味が濃い、からきっと栄養も濃い。このファームとciroさん家族を知ってる人たちに、契約みたいな感じで毎週野菜をお届けしてく。
そんで、俺らがこのファームに来たかった一番の理由が、このオーガニックなパン作り!
週に2回パンを焼くんだけど、パン作りって本当に体力勝負だね。大量の生地こねるの、かなり大変。
小麦粉と水だけで発酵させたパン種を使ってパンを焼く。あとは、ターメリック入れたりナッツ入れたり、レーズン入れたりオリーブオイル入れたりセサミ入れたり、種類はいろいろなんだけど、とにかく全部美味しそうなものをひたすら焼く。
俺はおばあちゃんに何度呆れられたことか。
パン生地のこね方がなってないとか、生地をパンの形にしていくのも下手くそだとかイタリア語で言われながら、それでもこのパンは誰かが食べてくれるんだよなぁと思って一生懸命作りました。
将来は趣味でパンをこねるであろううちの嫁、これはなかなか勉強になる良い機会だったんではないでしょうか。
ハードパンって、美味しいね。
個人的には、パンを焼くピザ釜みたいなのに興味津々でした。最初にかなりの量の枯れ木を1時間燃やし続けて高温にして、そのあとの余熱だけどパンが焼けるのね。
とまぁ色々やらせてもらってはいたんだけど、実は俺ここに着いた途端夜もちゃんと寝られないくらい腹を下し始めて、結局予定の時間の半分くらいしか手伝えず。。
それでもご飯も毎食ちゃんとくれるし、なんならお米も食べていいよって言ってくれるし、みんな大丈夫か大丈夫かって聞いてくれるんだけどさ、ボランティアに来た身としては動けなかった前半は本当に申し訳ない日々でした。
農家は身体が丈夫じゃなきゃやってけないね。
しかし、イタリアの家庭って本当に毎食パスタなのね。味付けはソース的なものでしかなくって、野菜とかの具がほとんどないから麺を食べてる感じ。
これでこんなに元気なアントニオ(じじ)&マリア(ばば)。その筋肉は小麦でできているのか。
すごいよ、あんたたち。
なんで畑をこうやって耕作してるの〜とか、鶏と羊の扱いどうなのこれ〜とか、コンポスティングはしてないんだね〜とか、結構聞きたいこともたくさんあったんだけど、唯一英語しゃべれるカトリーナが妊娠中のためあんまり会えなかったから細かいことは聞けず。
イタリアの家庭にお邪魔するんだから、ちょっとはイタリア語喋れないとダメだったなと反省。
そんなこんなもありながら、素人にはありがたい体験をたくさんさせてもらいました。
こうゆうところに来ると、イタリアの一般的な家庭の食卓を知れたり、その家族の暮らし方が体験できるからいいよね!それが何よりの楽しみでした!
子沢山になりそうなciro家、また遊びに行きます!
今日も読んでもらってありがとうございます!
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